第三者が内縁を証明したら、遺族年金もらえるの？

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公開日: 2016年9月 9日
更新日：2021年12月30日

友人やご近所の方、はたまた病院関係者が内縁関係を証明してくれるから、安心！

そう思うのは危険です！

以前にも似たような記事を書きましたが、また書きます。なぜなら、

「みんなが証明してくれるから、私は籍が入ってなかったけど、遺族年金をもらえる。」

と、思っている方がやはり多くいるからです。何も、内縁の妻は遺族年金をもらえないと言っているわけではありません。遺族年金の請求をするときに、第三者の方の証明だけで請求するのは危険と伝えたいのです。

「私達が内縁関係にあったことは、みんなが証明してくれたらわかるので、どうぞ調べてください」

と、おっしゃる方がいますが、年金事務所は、遺族年金の支給について審査する際、ご近所の方や友人、親族、病院関係の方に、直接、聴取したりしません。みんなに聞いてと言っても、聞き取りしません。あくまで、提出書類をもとに審査します。

それに、第三者の方の証明を、

「●●さんと△△が、婚姻意思を持って、同居し生計を共にしていたことを証明します」

と、書面にして、署名・捺印してもらっても、証明力が弱すぎます。

「これ、お願いして書いてもらっただけなんじゃないの？」

で、終わるでしょう。なので、請求する時は、

・ご主人と夫婦同然の関係にあったこと

・同居し、生計を一つにしていたこと

がわかるような資料が何かないか必死に探してください。そのような資料が少ないときに、第三者の方の証明に頼るというスタンスにしましょう。みんなが証明してくれるから大丈夫とは、思わないように。

内縁関係は、あなたが証明するのです！

遺族年金をもらうため、適切な方法で請求していきましょう！

三浦　康紀
アルテユース社会保険労務士事務所代表

全国47都道府県の方から累計2,000件以上の遺族年金相談に対応してきた遺族年金専門の社会保険労務士。遺族年金代行手続きをサポートした案件の受給率は、96.2％。
「あなたに遺族年金を届ける」がコンセプト。